Vol.16 – 阿久澤 彩音 / フリーランスのモデルだった私がW社員になるまで

※内容は、2019年1月時点のものです。

禍福は糾える縄の如し。
人生は良いコトも悪いコトも、複雑に絡み合ってるんだから、まぁ単純じゃないって、理解しておくこと。

いま

– 詳しく聞くのは初めてですね!いま、やっていること。

W社員をしています。
一つは業務改善ツールの営業職の正社員。こちらは転職して2か月目。
もう一つは、地域振興・地方創生で越境ECとBlockchain合わせて面白いことやろうとしている合同会社で動いてます。

あと、もう一つ動きそうなプロジェクトもあります。
だから、三つかな。

– いいですね〜。転職を決めた理由は?

前職の時に半年くらいオファーを受けてて…
来て欲しいという熱意とお給料の額で移ることを決めたけれど、働き出してみて、イメージしてた環境とか実務の内容がそこそこ違ってて(笑
でもこれも人生での学びだと思って、今はとにかくやっていこうと決めました。

– 合同会社の方は、どういう関わりで?

前職時代にBlockchainのカンファレンスに参加したんですけど、そこで知り合った人と一緒に面白いことしたいねってなって。
ただ代表をしてまでやれる程の余裕は今はないので、一緒に会社を盛り上げていこうってなってて、今年から本格的に始動する感じかな?

– なるほど。元々のご経歴は?

元々は接客業が長くて、人と触れ合うのが楽しくて、その後ヘアメイク系の学校に入って…
就職せずにいきなりフリーランスになりました。ホント自由人!(笑
ヘアメイク、モデル、カメラマン、レタッチャーの4本立て!
勿論メインはヘアメイクでやってました。

– すご〜い!多彩ですね!

当時、愛知県にいたのだけれど。
さすがに、どれかに絞った方がいいんじゃいいかなって思っていた頃、映像系でディレクターやっている知り合いから、映像系の仕事あるからおいでよって言われて。

パチンコの機械の中で流す映像でのお仕事だったのですけど、そこでのモデルとしてオファーを受けました。
メーカーさんに気に入っていただいて、その後も仕事を受けることになって。

もう、思い切って、これ人生の分岐点だわ!えい!!と東京に引っ越しました。
2年くらいこの仕事していたかな?

– モデルさんって、事務所契約が多そうだけれど…

そうね、普通は。でも私は個人契約だったの。
それって結構イレギュラーなのよね(笑
事務所ないから中間マージンを抜かれなくて、ぶっちゃけ結構もらえてた(笑

ただこのお仕事が終わる時に、この後どうするの?事務所とかに入るの?って聞かれて、
当時、ええと…既に27歳だったっけな?
今更、この手の業界に入るのも、ねぇ、、と思って(苦笑)

どうしようかなと色々と考えて…
あまりにも自由人だからまたフリーランスとか、それこそ独立でもするのかなって思われてたんだけど、私、会社員ってのをやったことがなかったから、じゃあ何事も経験だから会社員やる!って決めて(笑)

– ほうほう。

不動産系の事務職を始めたの。
毎日決まった時間に、決まった場所で、決まった事務作業で…もう新鮮で(笑)

でも、与えられた仕事って、なんだかんだですぐ終わるの。事務だし。
慣れてきたらそれこそ時間が余る。
もっと他も教えて欲しいって言っても、他の人だって自分の仕事があるしね。

毎日時間分の仕事量があるわけじゃない。
そりゃもちろん忙しい日もあるんだけどね。
でも周りも仕事してるから、自分の仕事終わっても、、空気的に帰るわけにもいかない。

しかも最終的にパワハラも発生しちゃって。
楽しくないなぁ、てかこれ自分のためにならないじゃんって。
親に相談したら、え?辞めればいいじゃん、って(笑)

– マルチタスカーで優秀だと、会社員一本は収益性悪いですからねぇ。

優秀かどうかは別として(笑)
親の一言で、確かにそうだなーって思って、即辞めた。
さっさと辞める為に内容証明郵便本社に送ったけど(笑)

そしたら、タイミングよく友達から社員募集してる会社あるよって連絡あって。
片方は上場を目指す会社の秘書。
もう一つは零細企業の営業。

ぱっと見、前者の方がキラキラだけど、兎に角出張が多いのと、前任者がめちゃめちゃ優秀で、比較されるのがなんとなく嫌で、しかも名前もほとんど同じだから余計に。

結果的に後者を選びました。
相続関係だったけれど、全然知らないから、もう勉強だよね。

– 士業とも、関わりが多そうですね。

うん。仕事をしていく中で、それぞれの士業にも得意分野があるんだって知ったり、
ベンチャー支援をしている弁護士達とも関わってみたり、スタートアップの存在を知ったり。
そんなこんなでいろんな人と交流していく中で今の会社のオファーにつながりました。
これでも、だいぶ端折った(笑)

– 将来的にどう働きたいとか、ありますか?

んー、フリーランスの方が性格にあってる気がする。
決められた場所、決められた仕事が好きじゃない。仕事すること自体は大好きだけど。

自分で考えて自分でやっていくことの方が好き。
これ多分我儘なのかもしれないけど。

– いいですねぇ、色々一緒にやりたいですねぇ。

これまで

– 子供時代、学生時代。

待って、思い出す(笑)

…長女だから、自分の意見はあまり言わなかったなぁ。
人の意見を尊重する、自分は引く。兎に角何でもいいよで、意見全く言わない。
あと困っている人を助ける。てかほっとけない!

高校の時は進学校で、すごーく勉強してた!
実は、一回勉強のしすぎで鬱になって。
学校に行けなくなってね…これでも(笑)

親からは、大学行かなくてもいいから、せめて高校は卒業してって言われて。
旧六帝大を一応狙ってはいたけど、結果的に一浪したくなくてキリスト系の私立に行くことにした。

– 元々は、どういうことをしたかった?

科学者になりたかったの。ホントはね。
白衣着てね、研究室こもりたかったの。
バリバリの理系だったのよ。

でも進学した大学、キリスト系でしょ。
聖書読むでしょ?聖歌歌うでしょ?マタイがどーのって、、、
もう、なにこれって(笑)

– ギャップがやばい(笑)

そんな中でバイトで接客業始めたらこれが楽しくて。
人に感謝されるという当たり前のことが、すごくキラキラして見えた。
お姉ちゃん、また来るね!って小さい子に言われてすごい嬉しかった。

そんな中、カナダとかにも短期留学したりして…
でも帰ってきたら体調をまた崩して…単位が足りなくなっちゃいそうになって。
この時、なんで行きたくもない大学で単位のことばっかり考えてるんだろうって。

わたし、何してるんだろう。
だから、辞めた。
教科書とか学校のゴミ箱に破り捨てて。

飛び出しちゃった。
なんか、兎に角、自由になりたかったんだと思う。

そっからバイトしたりふらふら少ししてたんだけど、それでも親が、学費を出すから、もう一回チャンス与えるから、手に職をつけてって。
それならって、モード学園に入ってヘアメイクを習ったの。

– ここからヘアメイクに入ったんですね。

うん、メイクってさ、顔面をキャンバスにした立体アートなのね。
元々理系だけど、プラモデル作ったり、高校は美術部だったりでアートには関心あったからいいかなって。

でも仕事にすると、一番多いのがブライダルとかナチュラルメイクばっかり、みたいな話でさ。
私ブライダルとか全然面白いって感じなくて、結婚あまり興味ないから。
だから、結局はフリーランスになった。

– 科学者は、もういいかな、って感じ?

ん〜現実的に、今から目指すのはキツイかなって。
でも興味はあるから、本も、話をするのも大好き。

元々、遺伝子研究をしたかったの。
応用生命工学とかさ、ていうかキメラ作りたかった(笑)

– ちょうど今、デザイナーズベイビー、話題になってますね。

[ WIRED – デザイナーズベイビー ]

そうそう、ああいうやつとかね!
鶏って面白いと思うの。
爬虫類の皮をもった足に羽毛の体躯でしょ。

– たしかにキメラっぽいねぇ。

どこであの生物に派生したのか、すごく興味あってね。
遺伝子研究所の人とかも親交あるし、もっと出会いたい。
そんな話ばっかの飲み会したい(笑)

– 私も子供の頃、学研の『科学と学習』の定期購読をさせてもらってたのだけど、スーパーカミオカンデがすごい好きで。シュタゲでCERN出てきた時は本当に萌えました(笑)

あぁ〜!わかる!
スーパーカミオカンデとか久々に聞いたわ(笑)
あとね、犯罪心理学!『The Cell』とかね!

[ シュタインズゲート ] [ The Cell ]

(※以下、澁澤龍彦など、マニアックかつダークウェブな話題が続いたので割愛…)

– ちょっと、とてもじゃないけど書けない話題が続いちゃいましたね…

楽しかったけど、公開するにはだいぶアレでしたね…

価値観

– さて、自分の天命…ミッションってなんだと思いますか。

天命かぁ…
まだピンときてないところはあるかな…

私、占いが好きなんだけどね。
占星術とかそういうの見てもらうと、奉仕の星が2つあるらしいの。
ひとにしてあげたい気持ちが強い。
ひとにして欲しいっていう気持ちはほとんどない。

根本にある感情自体は、愛されたいということかもしれない。
感謝されたいという気持ちかもしれない。

いい形で愛したい、愛されたい。
だからGiverでいようと思う。
そして、良いGiverであるには、資産も地位もいるの。

– 良いGiverの条件かぁ。趣味、好きなこと。

んー、食べること。
あとお酒。一人でもバーに行く。

私、必ずカウンターのいい席に座るの。
バーテンダーさんと話したいから。
彼らからバーテンダー協会の話を聞いたり、おすすめのバーを教えてもらったり、
そうやって行くお店を増やしていく。
他に人がいたら、うまく動けないから気楽な一人がいい。

– うんうん。家族やコミュニティとはどう関わっていきたいですか?

愛って、与えたい時に与えるもの。
強制されても出ません。
価値観が同一なものをコミュニティと呼んでいて、同じ境遇とか共感値が高いの人の集まりを家族と呼ぶのではないのかしら。

愛してるっていう言葉ってさ、その時は本気そう思ってるわけ。
だから別に嘘ついてるわけじゃない、もう超真面目。
でも、明日も愛してるっていう約束では、ないわけよ。

人間は行動を約束することができても
感情は約束することができない
自己欺瞞なしで永遠の愛を誓うものは
愛情の見せかけを永遠に約束するものである

って、誰かの言葉があったわね(笑

– あ〜、世の女子に聞かせて回りたい(笑)

結婚制度ってのは、だから、ありえない話をしてるわけ。
戸籍と愛情をひとくくりになんかできない。

にこにこぷん、だっけ?
一度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟だよ、やばくない?
(※どれみふぁ・どーなっつでした)

– やばいですね(笑) 子供についてはどう思いますか。

今は欲しいとは思わない。
…仮に作るとしても、いろんな意味で今じゃない。
人の子供可愛がってる方がちょうどいいかな(笑)

そもそも、繁殖というか、出産が義務とは思ってない。
専業主婦の時代とは価値観が違う。
私は私のやりたいことがある。

– 人間って、恋愛して妊娠して命かけて出産して、独り立ちに20年かかる上にニートリスクあるという…繁殖コストやばいなぁ、と最近思います(笑)

学生の頃の延長でさ、なんかピュアに、2-3人目で好きになった人とかと、すとん、って恋愛モードのまま結婚式しましたー、子供できましたー、みたいになってたら、きっとこういう風には思わないんだと、思うけど。

でも、それを通ってこなかったし、今更何も知らなかった頃に戻れとか言われても無理じゃん?(笑)
そのルートは最早消滅しました(笑)

– 我々はもう、あの頃の自分には戻れないね(笑)

これから

– いま5億円もらったらどうしますか。

ん〜、半分くらい出資する(笑)
自分が面白いと思ってる事業に。

そして1億円は生命保険に入る。
えっと、残りは1.5億円くらい?
自分のやりたい事業につっこむ。

– 投信じゃなくて生保っていうあたりが、さすがというか(笑) 自分にとって、最適な働き方ってどういうものだと思う?

ベーシックインカムみたいな会社での契約はほしいかなぁ…
特に自分でやろうとする事業にシナジーあるならいい。
だから、副業OKとか言いながら、雑務作って落としてくるような会社あるけど、ああいうのは無理ね(笑)

自分に(ギャンブル的に)張ってくれるのがいいわね。

– ふむふむ。最適な生活形態は。

そーねぇ、3箇所、住まいが欲しい。

1箇所は自分だけの隠れ家。
もう一つは、仲間の溜まり場。
最後は、恋人とか家族用、心を許せる人だけの。

– 自分だけの時間は必要そう。最後に、これからやりたいこと。

一つは、正社員でいる会社の事業拡大をやりたい。
改善できる余地があるしきっとまだまだやりようがあるから、一つずつ潰していきたい。
提案していきたいな。

もう一つの会社は、私が主導権握っているわけではないから、うまく軌道に乗せることをしていきたいな。
最後のプロジェクトも勿論軌道に乗せたい。

希望的観測になるのかもだけど、
いろんな人といろんな可能性を見つけていきたい。そこに私が存在したい。
兎に角いろんな居場所が欲しい。

これって物凄く我儘だね!時間がないや!(笑)

– がんばろう!ありがとうございました。

Profile

阿久澤彩音 / あくざわ あやね
1988年 愛知県豊田市
フリーランスで自由に過ごした後、サラリーマンをしたことがないことに気付き、突如社員の道を目指す。
会社という枠に守られ、でもルールに縛られて、そんな中フリーランスと正社員の両方の様々な側面を体感する。
やはり自分のやりたいことを貫きたい、そのためにはどうしたら良いかと模索し、後に起業という道を知り、今現在それに向けて経験積みながら目指している。