Vol.4 – 川崎 有梨紗 / 戦争から”人”について考えるITベンチャーインターン

※内容は、2018年11月時点のものです。

自分の決めた道を、正解にする。
悩んでも進まない、全ては覚悟次第。

いま

大学生3年生で法学部で政治を学んでいます。
就活をしつつ、ITベンチャーで長期インターンをしていて現在8ヶ月目になります。

– 就活の軸は、どんな?

IT企業が良いなと思っています。
実家が自営業なのですが、ECやクラウド会計がすごく役立っているのがきっかけです。
自分も業務効率アップでいろんな人をサポートしたいと思いました。
なのでITツールの開発・販売・営業で探しているところです。

– インターンではどういったことをされているのですか?

Webマーケティング、いわゆるデジマの企業で働いています。
学生ながらに法人営業ができて、社長に対して商談ができるというのが魅力です。
一言でいうと、とにかく成長しました。

実は私は大学2年生まで、NPO法人で活動していました。
でも学生団体って、契約のハードルが低いなと。
学生だからと、目線を下げて契約してもらってる感。

でも、今のインターンでは学生であることを一切売りにせずに、
会社名と川崎という名前だけで営業をしています。
社会人としてのレベルを試せるのは本当にありがたいです。

– バイトはされているのですか?

学生団体にいた頃は10個くらいやりました!
3個くらいを掛け持ちしながら半年くらいで変えていて。
できるだけ多くの経験を積みたくて様々なところをみました。
今はインターン先からインセンティブを頂いています。

これまで

– これまで、どんな学生時代でしたか。

高校2年生ですごく生まれ変わったんです。
私、元々大学に行く気がなくて。
女の子だし、適当に就職して結婚しようと思っていました。
家が自営業で母親もお嫁に来ていたのを見ていたし。

一方で親はやりたいことをやってほしいと言ってくれて。
本当にやりたいことを考えて、国際政治学を学ぼうと思いました。

私は戦争とか世界平和に関心があって。
それを学べる学部を目指して同志社大学に入りました。

防衛省の人やこの日本という国を動かしている人と話をしたいと思ったのがきっかけで、大学1年生の時から政治家との人脈を作りました。
今度はそれをサポートしてくれた団体で役に立ちたいと思って。
学生団体に入ったというのはそれですね。

– 戦争に関心を持ったきっかけはあったのですか?

世界史の中で、です。
多分先生がよかったのだと思います。
その先生は世界中を旅するのが趣味の人で、教科書の内容をそのまま話すのではなく、
自身の現地での体験談を交えて授業をしてくださいました。
リアルの情報を、たくさん教えてくれたのが良かったですね。

受験勉強しながら思ったのですが、
世界史って戦争の履歴なんですよね。
人間の醜い部分がそのまま歴史になっているなと思ったんです。

私の好きな映画の1つに『プライベート・ライアン』があるのですが、
これって冒頭30分はセリフもなくただひたすら戦闘シーンなんです。
なぜ殺しあうのだろう、なぜ人の死の数で勝敗が決まるのだろう。
市民レベル同士で本当に憎しみ合っているのか?
原体験といって良いのかはわからないのですが、これは印象的でした。

– 過去の自分に言いたいことはありますか?

もっと行動しろって言うかもしれませんね。
これは、もっと人に会えということ。
特に大人など自分の知らない世界を知っている人。

大阪出身とはいえ市内ではない田舎の方の育ちなので、
そこから出ようとしなかったのはもったいなかったなって思います。
でも外にどんどん出ていくということは、子供には難しいかもしれないから、
それなら本を読めばよかったのかもしれないと思います。

– 子供のころなりたかったものは。

お母さんが好きなので、普通にお母さんかなぁ…
うちの両親は子供ころからの同級生同士で結婚しているので
今でもすっごく仲が良くて。
本当に理想の家庭像だなって思います。

お母さんは惣菜を買うことは全くなくて、家での食事は全部手作りなんです。
弟が水泳のアスリートなので、そこにも気を使っていて
とにかく食に関するこだわりが強い家だなと思います(笑)
料理が上手いのですごく尊敬しています。

でも今はITに関わるようになって、比重が仕事に傾いてきて。
日本はまだ男性社会なので、そこで活躍できる女性になりたいなと思います。
なので今では私が料理をするというよりも、料理上手な旦那さんがいいですね(笑)

価値観

– ”幸せ”の定義は。

私は家族が好きなので、家族が幸せであることですかね。
だから、周りを幸せにすること、なのかな。

– やりたいこと、ほしいもの。

えー…究極的には世界平和かなぁ…(笑)
実際はまだまだ中東では戦争が起こっている。
私はあの原因は、教育不足なんじゃないかと思っています。

だからこそITは広めたいと思っていますね。
世界中の人に多様な価値観を届けることができる最善のツール。
防衛省での経験を経て、逆にITの可能性は感じるようになりました。

– 嫌いなこと、やりたくないこと。

やりがいがないこと、かなぁ。
目標、目的意識のないことが一番嫌いです。
今までは本当に何も考えずに生きてきたのですが、
母に聞くと、当時の口癖が「死にたい」だったらしいんですよね(笑)
本当に死にたいというより、生きている意味を感じない、と。

例えば、テスト期間が終わった時とかすごく嫌いです。
やることがない状態、暇っていうのが嫌です。
常に何かに向かって全力疾走していたいなって思います。

これから

– これからの働き方。

変わっていくと思います。
時間を無為に過ごすという価値観から成果主義になると思います。
AIなどの進化で、いらない人員は削られていくんじゃないかと。

副業については、それが本業になっていくんじゃないでしょうか。
自分の出来ることが仕事になっていく。
確かホリエモンが言っていたんですが、
隙間時間でもやりたいことがあるなら、それを本業にすればいいのにって。
やりたくないって思っている今の本業はAIにやらせればいいじゃんって。
副業という概念そのものがシフトしていく気がする。

– 今後の日本。

このままいったら落ちていきそうな気はしますが這い上がってほしい。
GDPで見ればアメリカがダントツで、日本は中国に負けている。
もう一度高度経済成長期くらいの勢いを取り戻してほしい。

だからこそ、IT企業に就職したいと思っています。
もう一度日本を活性化したいです。

– 自分の老後。

えーっ…2050年とか2060年ですよね…
自分は、会社のポストからは引退して、若い人たちに次を譲っていたい。
あ、でも辞めたいという意味ではなく、好きなことを続けたいな。

あとドイツが好きなのでドイツに住んでいたいなぁ(笑)

今の(ソフトバンクの)孫さんみたいになっていたい。
あ、起業志向では別にないんです。
例えば孫さんが大阪にいなくても、会社は回るじゃないですか。
私がいなくても回る世界を作りたい。孫さんの本はすごく読んでいます。

でも私は普通の人だから、そういう人の会社で
その会社を大きくする為に働けたらいいなって思います。

– ありがとうございました。

Profile

川崎有梨紗 / Arisa Kawasaki

1998年生まれ。大阪府出身。
同志社大学法学部3年。
大学1年時に衆議院議員のもとでインターンを経験。
大学2年ではNPO法人ドットジェイピーに所属、
議員インターンの機会を増やしたいと思い政治家に対して営業をする。
大学3年時には株式会社未来電子テクノロジーにてマーケティング、法人営業に従事。
現在は同会社にて新規事業の立ち上げに携わっている。