6/3に行なったPolaris Night #3 – エフェクチュエーション -。
レポートをお届けいたします。
起業家の頭の中はどうなっている?
起業家の思考、エフェクチュエーション。
日本ではまだ耳慣れないこの言葉。
アントレプレナーシップ研究においても、世界350超の大学でテキストに採用されるという、いま注目のテーマです。
スタートアップに限らず、大企業においても新規事業が活性化し、サラリーマンにもイノベーティブなアイデアが求められるこの時代。
優れた起業家は、一体どのような思考回路をしているのか。
これを体系づけたのがエフェクチュエーション。
ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン教授の弟子であるインド人経営学者、サラス・サラスバシーによって体系化されたもので、サラスは2008年に『エフェクチュエーション−市場創造の実効理論』を発表。
今回は、この本の訳者の一人である、立命館大学経営学部の吉田満梨准教授にお話を伺います。
詳細は画像をクリック
タイムスケジュール
19:00 開場
19:15 – 19:30 主催者よりイベント概要説明
19:30 – 21:00 パネルディスカッション
– 登壇者紹介 ( 各自の仕事内容紹介 )
– エフェクチュエーションとは
– 社内でイノベーターを育てる方法
– 写真撮影
21:00 – 21:20 交流会
21:30 完全クローズ
パネラー
■吉田満梨 / 立命館大学経営学部准教授
神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、首都大学東京都市教養学部経営学系助教を経て、2010年より現職。
専門は、マーケティング論で、特に新しい製品市場の形成プロセスに関心を持つ。主要著書に、『ビジネス三國志』(共著、プレジデント社)、『マーケティング・リフレーミング』(共著、有斐閣)、『デジタル・ワークシフト』(産学社)、訳書に『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』(碩学舎)など。
■粟島 亨 / 総合商社 技術・投資戦略 、タニモクライフアンバサダー
電気メーカの中央研究所でキャリアをスタートし、半導体分野の研究開発に20年以上従事。技術の製品化の過程でビジネスに興味を持ち、44歳でビジネススクールに通う。5年前に総合商社に転職し、先端技術に基づく事業開発に取り組む。自らの経験知と合致する「エフェクチュエーション」の理論に大いに共感している。
[ 飛び入り参加 ] ■高野 進 / 京都大学 特定教授
吉田先生と共にエフェクチュエーションの訳者を担う。
当日見学にいらしており、パネルにも飛び入りで参加。
モデレータ
■Nocchi / Folioworks
自律分散型社会の構築を目指し、ポートフォリオワーカーの支援事業を行う。
副業・複業コミュニティPolaris、ビジネスグラフィックワークショップGraphiculを運営。
自らもIT企業で新規事業企画を担当する副業社員でもある。
会場
新規事業向けツールKARTEを提供する、プレイド様のギンザシックス素敵オフィスをお借りしました!
ありがとうございました!
[ CXプラットフォーム – KARTE ]
当日の様子
直前まで申し込みが伸び、20名を突破。
ありがとうございます!
前半は吉田先生によるエフェクチュエーション解説。
6,000円する本の内容を、半額以下で聞ける価値がありますとご挨拶。
起業家思考の5つの特徴をご紹介。
手中の鳥、許容可能な損失、クレイジーキルト、レモネード、パイロット。
自身を知ること。
利益追求ではなく、どこまでリスクを負えるか知ること。
人のつながりとアイデアで、ハプニングを超えていくこと。
そして、絶えない好奇心のままに行動すること。
後半は、粟島さんによる、実際の活用方法。
社内でエフェクチュエーションの話を出したところ、共感を得られ、今では新規事業部において必修科目になっていると語ります。
理念の実践はさながら、まずは「それって手中の鳥だよね」「クレイジーキルトだよね」と共通言語ができたことが大きいとのこと。。
吉田先生と共に、エフェクチュエーションの訳者を勤められた高瀬先生もご参加。
ご自身の考えたことを元に、参加者の質問に答えて行きました。
実際の行動に移す際にどう応用すればいいのか。
お前は何者かという問いに、どう答えたらいいのか。
様々な質問がとびかいました。
お疲れ様でした!
改めて、自分が、歩くクレイジーキルトであることを自覚できました。
学びの多い時間を、皆さま、ありがとうございました。
恒例のパネラー集合写真を撮り忘れました…
次回、吉田先生が東京へいらした際に、また何か催せたらと思います。